日時:毎週月曜日午後3時30分より
場所:5階中村教授室(537)
http://www.mpe.mpg.de/~jcg/grb100316D.html
もう一つlow luminosity GRBが先週見つかった。 z=0.059、E_iso~3x10^49 erg/s、1000 sec近くまでダラダラ落ちるlight curveはGRB 060218と似ている。 しかし付随したSN 2010bhはhypernova級。さらに-2000 secまで遡ってprecursor放射がある? また変なのが出てきたぞ。
林田講演@物理学会、大野&上原講演@天文学会
LAT GRBでスペクトルにハードな別成分があり、かつbreakがあるものが見つかった。 gamma-gamma吸収と解釈するとGamma~630と求まる。これはあくまで20 sec以内の (おそらくprompt成分の)話で、それ以降(おそらくafterglow成分で)は より高エネルギーまで延びていそう。
多米田講演@物理学会他
なぜかSD+FD hybridではなく、FD stereoによるX_maxの結果発表があった (前者の方がshower reconstruction精度もよく、イベント数もずっと多いはずなのに)。 真に受けるとAugerのX_maxと食い違っていてprotonに近い? まあhybridの結果を待ちましょう。 それにそもそも今回もSDスペクトルの発表なし(えええ〜〜そんなんあり〜?)。 FDのみのしょぼしょぼスペクトルの発表はあった。
Berezinsky et al. arXiv:1003.1496 [[Media: ]]
コメント
Portugal & Kodama arXiv:0910.3701 [[Media: ]]
コメント
Calvez & Kusenko arXiv:1003.0045 [[Media: ]]
コメント
Guetta, Pian & Waxman arXiv:1003.0566 [[Media: ]]
コメント
Granot arXiv:1003.2452 [[Media: ]]
コメント
Abdo et al. arXiv:1002.4383 [[Media: ]]
コメント
Pellizzoni et al. 2010, Science 314, 439 [1] arXiv:0912.2921 [[Media: ]]
コメント
Patel et al. arXiv:1002.4663 [[Media: ]]
コメント
[[Media: ]]
http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~kmurase/BH10.html
Özel, Baym & Güver arXiv:1002.3153 [[Media: ]]
コメント
Rabinak & Waxman arXiv:1002.3414 [[Media: ]]
コメント
Abdo et al. arXiv:1002.4050 [[Media: ]]
コメント
Pierre Auger Collaboration arXiv:1002.0699 [[Media: ]]
AugerによるエアシャワーのX_max(ピーク時の深さ)の平均とその分散の観測データが、 エネルギーが10^20 eVに近づくにつれ組成が重たくなるのを支持していることはすでにICRCやTeVPAなどで報告済み。 この論文一番のポイントはAuger自身の2007年AGN相関Science論文 [2] を引用していない(=自らやばいことを認めた)こと。
追記: 異方性間違いの自白はNature News 463, 1011 [3] にも。
Amenomori et al. 2006, Science 314, 439 [4] Abdo et al. arXiv:0806.2293 他 Media:CRaniso1.pptx
コメント
Toma, Wu & Meszaros arXiv:1002.2634 [[Media: ]]
コメント
Komatsu et al. arXiv:1001.4538 [Media: ]]
コメント
Gold et al. arXiv:1001.4555 [Media: ]]
コメント
Morsony, Lazzati & Begelman arXiv:1002.0361 [Media: ]]
コメント
Gendelev, Profumo & Dormody arXiv:1001.4540 [Media: ]]
コメント
Malyshev, Cholis & Gelfand arXiv:1002.0587 [Media: ]]
コメント
The GeV to TeV Connection [[Media: ]]
Fermiの>10 GeVや>100 GeVでの全天マップ (やっぱりhazeが見える?)、SNR RX J1713周囲の謎のhot spot、 星団Westerlund 2にパルサー星雲が見えて残念 (?)、HESS-IIの気の毒な状態、などなど。
Grupe et al. arXiv:0903.1258 [Media: ]]
コメント
Abdo et al. arXiv:1001.0792 [Media: ]]
コメント
Lien, Fields & Beacom arXiv:1001.3678 [Media: ]]
コメント
Kirk & Reville arXiv:1001.0687 [Media: ]]
コメント
Ellison et al. arXiv:1001.1932 [Media: ]]
コメント
Mayer et al. arXiv:0912.4262 [Media: ]]
コメント
Crocker et al. arXiv:1001.1275 [Media: ]]
コメント
Kelso & Hooper arXiv:1001.1749 [Media: ]]
コメント
Katz, Meszaros & Waxman arXiv:1001.0134 [Media: ]]
コメント
Miniati & Bell arXiv:1001.2011 [Media: ]]
コメント
Borucki et al, Science, in press [5] [Media: ]]
コメント
Xu & Wu arXiv:1001.1815 [Media: ]]
コメント
Perna & MacFadyen arXiv:1001.1360 [Media: ]]
コメント
Nakar, Ando & Sari arXiv:0903.2557 Wang et al. arXiv:0903.2086 [Media: ]]
コメント
Liang et al. arXiv:0912.4800 [Media: ]]
コメント
Steele et al. 2009, Nature 462, 767 [6] [[Media: ]]
コメント
Ryde et al. arXiv:0911.2025 [[Media: ]]
コメント
Thompson, Kistler & Stanek arXiv:0912.0009 [[Media: ]]
コメント
Gal-Yam et al. 2009, Nature 462, 624 [7] [[Media: ]]
コメント
Young et al. arXiv:0910.2248 [[Media: ]]
コメント
Ahn et al. arXiv:0911.1889 [[Media: ]]
コメント
コメント
2009 Fermi Symposium Media:yamazaki_grb_091116.ppt
コメント
Abdo et al. arXiv:0910.1608 Abdo et al. arXiv:0911.2412 Bai & Spitkovsky arXiv:0910.5740 arXiv:0910.5741 [[Media: ]]
コメント
Fermiシンポジウムのプレゼンファイルを覗いてみた。GRB 090926は明らかにpromptの>100 MeV放射がある。 高銀緯GeV未同定の多くは電波でms パルサーが見つかった。スターバースト銀河M82、NGC253の中心部はTeVに続きGeVも見えた。 Cen Aの巨大電波ローブで数度に広がったGeV放射が見えている。Cyg X-3も光っているらしい、などなど。来週山崎君が補足。
Campana et al. arXiv:0911.1214 [[Media: ]]
コメント
Antonelli et al. arXiv:0911.0046 [[Media: ]]
コメント
Kasen & Bildsten arXiv:0911.0680 Woosley arXiv:0911.0698 [[Media: ]]
コメント
Davies et al. arXiv:0910.4859 [[Media: ]]
コメント
Ho & Heinke arXiv:0911.0672 [[Media: ]]
コメント
Kumar & Barniol Duran arXiv:0910.5726 [[Media: ]]
Fermiで観測されたGeVのExtended Emissionは可視やXと共にシンプルな残光モデルで再現できる。 Ghirlandaグループと異なり、断熱モデルでOKのようだ。
Dobler et al. arXiv:0910.4583 [[Media: ]]
コメント
Goodenough & Hooper arXiv:0910.2998 [[Media: ]]
コメント
Butler, Bloom & Poznanski arXiv:0910.3341 [[Media: ]]
コメント
Chandra et al. arXiv:0910.4367 [[Media: ]]
コメント
[[Media: ]]
コメント
Fujioka et al. 2009, Nature Physics 1402 [8] arXiv:0909.0315 [[Media: ]]
コメント
Abbasi et al. arXiv:0910.4184 [[Media: ]]
コメント
Ghisellini, Ghirlanda & Nava arXiv:0910.2459 [[Media: ]]
コメント
[「銀河系とダークマター」http://www-conf.kek.jp/thlec]
コメント
Acero et al. 2009 Science, in press [9] arXiv:0909.4561 [[Media: ]]
コメント
Bambi et al. arXiv:0910.1634 [[Media: ]]
コメント
The Shocking Universe: GRBs and High Energy Shock Phenomena in the Universe [[Media: ]]
観測の新結果はFermi(GRB 090902Bなどの低+高エネルギー超過、2つのGRBで~2-7 ksに及ぶGeV残光など)、 早期可視光残光での偏光の発見(GRB 090102で10%)、z=8.2 GRB 090423の電波・ミリ波検出(逆行衝撃波の兆候)、 short GRBの母銀河の系統的性質など。一方で理論はprompt放射機構を初め、よくわからなくて進展が鈍っている印象。 AmatiとPiranのバトルもあった。
Banados, Silk & West arXiv:0909.0169 [[Media: ]]
コメント
Tluczykont et al. arXiv:0909.0445 [[Media: ]]
コメント
Loeb arXiv:0909.0261 [[Media: ]]
コメント
Ghirlanda, Ghisellini & Nava arXiv:0909.0016 [[Media: ]]
コメント
Soderberg et al. arXiv:0908.2817 [[Media: ]]
コメント
順調に起動してfirst lightを迎え、多くの系内天体やAGNもちゃんと見えている模様。
Kruehler et al. arXiv:0908.2250 [[Media: ]]
コメント
Abdo et al. arXiv:0908.1832 [[Media: ]]
コメント
Turk, Abel & O'Shea 2009, Science 325, 601 [10] arXiv:0907.2919 [[Media: ]]
宇宙論的AMRシミュレーションでPop III星形成を調べたら、それなりの頻度で連星もできそうなことがわかった。 (けどTom Abelらは以前、Pop IIIは"one star per halo"ってしきりに言ってなかったっけ?) ほんとならGRBを作る(星のコアで大きな角運動量を保ちながら外層をはぎ取る)のに都合がいいかも。
Stawarz, Petrosian & Blandford arXiv:0908.1094 [[Media: ]]
コメント
Acciari et al. 2009, Science 325, 444 [11] arXiv:0908.0511 Media:yamazaki_grb_090810_2.ppt
コメント
Nardini et al. arXiv:0907.4157; Ghisellini et al. arXiv:0811.1038 Media:yamazaki_grb_090810_1.ppt
コメント
Cooke et al. arXiv:0907.1928 [[Media: ]]
コメント
Auger collaboration arXiv:0906.2347 [[Media: ]]
Rは異方性があるという仮説を検定するための統計量。ある値を超えると異方性があるという仮説が検定されたことになる。 現在Rの値は小さいので、到底仮説が正しいと言える段階ではない。そもそもpriorを使っているのでわかりにくい。 これらの点においてより完全であろう統計的議論についてはTakami et al., JCAP, 06, 031 (2009)などを参照。
Aloisio, Berezinsky & Gazizov arXiv:0907.5194 [[Media: ]]
ankleモデルとmixed compositionモデルが今まで提案されている。2nd kneeをtransition pointとするdipモデルがあるが、さらにhighestでFe-likeであるdisappointing modelをうちたてた。陽子モデルに比べてcosmogenic neutrinoなどの証明手段が期待できなくなるので嬉しくないのだが、一つの可能性として考えておかねばならないであろう。
コメント(井上): KASKADEの観測で10^{18} eV付近でも陽子優勢は否定されているはずだが...。 最高エネルギーで鉄優勢であっても、ごく少数のソースしか寄与していないなら 異方性はいずれ見えてソースが同定できる可能性がある。 銀河団では自然にそうで、AGN、GRBでもありうるかもしれないので、そこまで残念がらなくてもよい。 その場合、銀河 and/or 銀河間磁場について何らかの制限もできるはず。
コメント (村瀬) : 10^18eV付近はHiResの結果もあるしハドロン相互作用の不定性の問題があるので、KASKADEの主張を鵜呑みにするには時期尚早な感があります。やはりLHCとAugerの低エネルギー観測の結果がほしいですね。ソース密度が多い場合は残念なことになりますが、ソース密度がかなり少なくてよい場合(銀河団やごく一部のAGNやGRBのみがソースになっている場合)は確かに異方性はある程度出てもよいかと思います。一筋縄ではいかないと思いますが、今後磁場と絡めた議論は必然的にされていくことになるでしょうね。が、やはり光子やニュートリノ検出はなかなか難しそうです。銀河団なら期待が持てますが。
31st International Cosmic Ray Conference [[Media: ]]
*TeVPA 2009@SLACのHP [12] に関連するプレゼンファイル多数あり
Fermiの新結果いろいろ(GRB以外にパルサー、SNR、未同定transient、系内+系外背景放射など)。 TeVガンマでスターバースト銀河の発見(VERITASでM82、HESSでNGC253)。 Augerの最新結果(異方性が弱まった、鉄っぽい組成のさらなる証拠)、HiResの最終結果(Augerと逆だがほんと?)、TAの結果少しだけ。 PAMELAのより広帯域での反陽子の結果などなど。
Amati, Frontera & Guidorzi arXiv:0907.0384 [[Media: ]]
コメント
The Energetic Cosmos: from Suzaku to Astro-H [[Media: ]]
コメント
The Energetic Cosmos: from Suzaku to Astro-H [[Media: ]]
コメント
Tibolla et al. arXiv:0907.0574 [[Media: ]]
コメント
Israel Physics 2, 37 (2009) [13] [[Media: ]]
コメント
??? et al. [arXiv: ] [[Media: ]]
コメント
Helder et al. arXiv:0906.4553 [[Media: ]]
コメント
柴田一成氏のプレゼンより [[Media: ]]
最近太陽の黒点数がかなり少なめ。小氷河期が来る??
Chandra homepageより [14] [[Media: ]]
コメント
Auger collaboration arXiv:0906.2347 arXiv:0906.2189 arXiv:0906.2319 arXiv:0906.2354 その他
詳細は7月のICRCで。
Perets et al. arXiv:0906.2003 [[Media: ]]
白色矮星のaccretion-induced collapseもしくはHe detonationによる爆発が見つかった?
KIAA Program on GRB Physics Media:KIAA09.pdf
コメント
Tanvir et al. arXiv:0906.1697 Salvaterra et al. arXiv:0906.1698 [[Media: ]]
得られたスペクトルの精度が足りず、z~8.2であること以上はあまり言えなかった模様。 しかし今後に向けての重要な一歩。
Auger collaboration arXiv:0906.2347 arXiv:0906.2319 [[Media: ]]
コメント
Toma, Wu & Meszaros arXiv:0905.1697 Media:toma090608.pdf
コメント
Boissier & Prantzos arXiv:0905.3986 [[Media: ]]
コメント
Kruehler et al. arXiv:0903.1184 Media:yamazaki_grb_090608.ppt
コメント
Kumar & Duran arXiv:0905.2417 [[Media: ]]
コメント
Huja, Meszaros & Ripa arXiv:0905.4821 [[Media: ]]
BATSEの時と違い、Swiftでは継続時間分布でshortがはっきり分かれて見えない。 この著者たちはそれでもlong以外にshortとintermediate、全部で3グループあると主張しているが。来週筒井君が詳しく解説?
Beskin et al. arXiv:0905.4431 [[Media: ]]
GRB 080319BのTORTORAによるoptical光度曲線を詳しく解析すると~1 secの周期性がある? さらにSwiftガンマ線とopticalの変動の間に~2 secのラグも。
Schmidt arXiv:0905.2968 [[Media: ]]
コメント
McQuinn et al. arXiv:0902.3442 Media:Astro2010_hizGRB.ppt
たくさんのhigh-z GRBについて即時光赤外分光観測ができるようになれば、 宇宙再電離や初代星形成の理解が大きく進むと期待される。 それが主目的のEXIST衛星を上げよう。
Berger (APS May 2009 Meetingでのプレゼン) [15]
スペクトルについて、まだCCD上の生の画像しか見れないが、 z=8.2でLyman breakがあり、熟練者が見るとdamping wingもありそう、ということ。 金属線は大気夜光が多くて難しそう。
情報源: GCN、Jochen GreinerのHP [16] など
継続時間~<0.5 secの純粋なshort GRBで、LATでも受かってるらしいが詳細は不明。 z~0.9でrest frame E_peak~8.4 MeVは史上最高。E_iso~3.8e52 ergでAmati関係には載らない。 X線残光にはT~1500 secにjet breakっぽいものあり。 short GRB起源のロゼッタ・ストーンとなるか?
Abdo et al. arXiv:0904.1904 [[Media: ]]
非相対論的なジェットしか観測されていない、コンパクトな電波銀河からのGeV検出。ペルセウス銀河団の真ん中にある、巨大楕円銀河。電波の長期変動と相関か。
Ouchi et al. arXiv:0807.4174 [[Media: ]]
z=6.6にある10^10太陽質量のガスを持つ、この時代の最大のライマンαエミッターを見つけた。CDMモデルと矛盾するほどでかいというわけではないようだ。
情報源: GCN、Jochen GreinerのHP [17] など
mm波残光の検出、short+extended emission typeである可能性など
Nature reporter's blog [18]
Abdo et al. arXiv:0905.0025 Aharonian et al. arXiv:0905.0105
減った(消えた?)AugerのAGN相関、Fermiで減った(が微妙に残っている?)電子超過、 IceCubeがミューオンで見た月の影など
Mereghetti arXiv:0904.4880 Media:yamazaki_grb_090511.ppt
コメント
Schubnell arXiv:0905.0444 [[Media: ]]
陽子の混入が3x10^{-4}の割合あればPAMELAの結果は説明できてしまう。 しかし鳥居さんによるとそこまで間違うことはないだろう、ということ。
Riess et al. arXiv:0905.0695 [[Media: ]]
NGC 4258はメーザー源を利用して精度よく距離が決まっている銀河。 そこのセファイド変光星観測で距離ハシゴを更正し、母銀河でセファイドが観測されているSN Iaへとつなぐことで、 (LMC距離の不定性に依らずに)ハッブル定数が4.8 %の精度で決められる。
情報源: GCN、Jochen GreinerのHP [19] など
ついにGRBが天下を取った! まずGemini-NorthなどがJバンドより赤い側のみで検出、 その後のTNGによる低分散分光z~8.1、VLT/ISAACによる暫定の分光z~8.2は GRONDによる測光z=8.0+0.4-0.8と無矛盾(すばるはSuprime-Camが着いてて残念)。 promptはT(obs)~20s、E_iso~1.0e53 erg、peak L_iso~1.9e53 erg/sでごく平均の明るさ、 E_peak(rest)~746 keVでAmati、米徳関係どちらにも載る。 残光も特に明るいわけではないようだが、VLTでどれだけのスペクトルが取れているのか? X線吸収NH~2.9e+20 cm^-2で、Galacticに加えてlocalに大きな吸収があるかも? 次の目標はz>10!!
コメント
Fazely et al. arXiv:0904.2371 Media:20090421grbsemi.ppt
ATICによる電子・陽電子フラックスの測定において、陽子起源の検出器中のカスケードの一部を電子起源として誤認している可能性を指摘。GEANT-3.21等のシミュレーションコードを用いてカスケードの様子を再計算し、考えられる陽子の寄与を差し引いて電子スペクトルを描き直してみたところ、300-800GeVにおけるフラックスの超過はかなり抑えられたようだ。しかし、スペクトルに構造が残っているようにも見えるので何とも言えない。今後の測定においても同じ問題がついてまわるし、しばらくこの話に決着はつかないのでは?
Belikov & Hooper arXiv:0904.1210 [[Media: ]]
ダークマターの対消滅起源のガンマ線及び電子による宇宙再電離を考察。特に電子がCMBをコンプトン散乱することによってできる比較的低エネルギーのガンマ線が電離によく寄与することを示し、z~6までで十分な電離度が稼げることを示した。このとき仮定した反応断面積(boost factor~100)でPAMELAやATICのデータも説明できると指摘。
Barger et al. arXiv:0904.2001 [[Media: ]]
PAMELA/ATIC/H.E.S.S.による電子・陽電子フラックスの超過、銀河中心に見えるWMAP hazeと呼ばれるGHz電波成分, Fermi LATで見えた銀河内の拡散GeVガンマ線フラックスの全ては、ダークマターの対消滅・崩壊のモデルでも、パルサーからの電子・陽電子放射を考えたモデルでも矛盾なく観測と合わせられるらしい。特に拡散ガンマ線の話では、「ダークマター説はさあ困った」と思われていたのだが、彼らの計算によるとダークマター起源の成分は銀河中心を見ない限りそこまで強くならないらしい。FermiのスペクトルはまだarXivにすら上がっていなかったはずと思ったら、研究会のホームページに上がっているpptファイルが引用元だった件。
Devlin et al. 2009, Nature 458, 737 [20] arXiv:0904.1201 [[Media: ]]
コメントは後ほど
Götz et al. arXiv:0903.1712 [[Media: ]]
INTEGRALにより数十パーセントの強い偏光が示唆される。この衛星は偏光検出用にデザインされているわけではないので、将来の追試が望ましい。
Zhang & MacFadyen arXiv:0902.2396 [[Media: ]]
ジェットブレークは解析的な予言と「若干」違う。一つは解析的な方が理想化しすぎの部分もあるだろうし、流体シミュレーションにおける初期条件などの問題もあるだろう。だが大枠では解析的なものとそう変わらない。ジェットブレークがある以上、観測にはかかるはず。(でもないGRBもある...)
Walter et al. 2009, Nature 457, 699 [21] arXiv:0902.0662 [[Media: ]]
1000 太陽質量/yr/kpc^2という巨大な星生成率が確認。これほどの宇宙初期にも。このような天体からのGRBは???
Fraschetti & Melia arXiv:0809.3686 O'Sullivan, Reville & Taylor arXiv:0903.1259 [[Media: ]]
コメント
Martins et al. [Astrophysical Journal Letters 695 (2009) L189-L193] [[Media: ]]
コメント
Feoli & Mancini arXiv:0904.1574 [[Media: ]]
コメント
Blasi arXiv:0903.2794 Media:PAMELA_Blasi.ppt
コメント
Graham et al. arXiv:0903.5544 [[Media: ]]
コメント
Wang et al. arXiv:0903.2086 Nakar et al. arXiv:0903.2557 Media:GRB080916C_wang.ppt
コメント
Aharonian et al. arXiv:0903.1582 Media:HESS_CenA.ppt
一番近いAGNで電波銀河のCen Aから弱いTeVガンマ線が受かった(120時間で5.0 sigma、8 mCrab、L~2.6x10^39 erg/s)。 点源(といってもinner kpc jetを含む範囲)と無矛盾、激しい時間変動は見えていない。 起源はいろいろな可能性があるが、こんな暗いのが見えるようになったのもすごい。将来のCTAなどにもっと期待。