GRBゼミ

日時:毎週月曜日午後3時30分より
場所:5階中村教授室(537)



2008年度後期

2009/3/9

ハドロン/核ガンマ吸収線でhigh-z GRBを探る??(中村)

Greiner et al. arXiv:0902.3525 [[Media: ]]

コメント


UHE photon fluxに対するAugerの上限(井岡)

Abraham et al. (Auger collaboration) arXiv:0903.1127 [[Media: ]]

コメント


GRB 080503:extended emissionのある裸のshort GRB(井岡)

Perley et al. arXiv:0811.1044 [[Media: ]]

コメント


南極の氷に刻まれた超新星と太陽活動周期の記録(山崎)

Motizuki et al. arXiv:0902.3446 [[Media: ]]

コメント


2009/3/2

銀河周辺の低金属ガスリングで起きている大質量星形成(井上)

Thilker et al. 2009, Nature 457, 990 [1] [arXiv: ] [[Media: ]]

コメントは後ほど


Astro2010 Decadal Survey(井岡)

Media:Astro2010.ppt

Astro2010 Decadal Surveyのwhite paperが大量にastro-phに出回っている。 どうもここから次期将来計画がセレクションされるようだ。 Beyond Einsteinの次のやつ。 Roger Blandfordが委員会のトップのようだ。


Moriond 高エネルギー会議@アオスタ渓谷の報告(川中)

Very High Energy Phenomena in the Universe

コメント


2009/2/23

GRB 080916CのFermi LAT観測(浅野)

Abdo et al. 2009, Science, in press [2] [arXiv: ] [[Media: ]]

z=4.3, E_iso=9 10^54 erg, Gamma>900, IR背景放射モデルとしてSteckerのは死んだ(IR強度強すぎ)? 光速のエネルギー依存性にも制限。13GeV光子が16秒遅れてきた事から。これが光速の違いだと解釈した場合のLimit。 同じ距離のバーストで10GeV光子が1秒しか遅れないイベントが受かれば、最も制限のつけやすいモデルで、 パラメータがプランクスケールを超えてくる。


Fermi LAT bright source listについて(井上)

Abdo et al. arXiv:0902.1340

TeV unIDはGeVでどう見える?変動する系内unIDはほんとにあるの? 少数だけど高銀緯(〜系外?)unIDの正体は? 今後の観測結果が楽しみ。


AGILEの1stカタログ(山崎)

Pittori et al. arXiv:0902.2959


single power-lawのX線残光と統一的解釈?(山崎)

Liang et al. arXiv:0902.3504 [[Media: ]]

コメント


一部の早期X線残光に基づく初期bulk Lorentz factorの見積もり(山崎)

Xue et al. arXiv:0902.2613

コメント


Japan-Italy First Star Mini Workshop@つくばの報告(井上)

Andrea Ferrara、Rafaella Schneider他イタリア人グループを囲んでの小研究会。 Pop IIIの観測可能性(H+He輝線の直接分光、金属欠乏星の元素組成、近赤外背景放射など)、 firstダスト形成、dark matter対消滅・崩壊のfirst starへの影響、Ly alpha emitterのモデルなど。


2009/2/9

Short GRBに2クラスある?(井岡)

Sakamoto and Gehrels arXiv:0901.4920 Media:short_2class.ppt

新しいshort GRBのクラス分け。やはりmerger GRBも存在しそう?


PAMELA/ATIC excessは非一様SNRモデルでいけるか?(井岡)

Shaviv, Nakar and Piran arXiv:0902.0376 Media:PAMELA_inhomo.ppt

非一様なSNRの分布でPAMELA/ATICの超過を説明するモデル。 PAMELAの新たな結果で決着がつくか?


SN2008Dの電波による膨張の測定(井岡)

M. F. Bietenholz, A. M. Soderberg, N. Bartel arXiv:0811.3173 Media:VLBI2008D.ppt

膨張速度が遅いので、SN2008DはGRBではなかったかも。 ただし、測定時期が遅いので、そこまで言えるか?


GeV GRB 080916Cはz=4.3で光度とE_peakが史上最大クラス(山崎?)

Greiner et al. arXiv:0902.0761 [[Media: ]]

コメント


short vs longのAmati vs 米徳(筒井)

Ghirlanda et al. arXiv:0902.0983 [[Media: ]]

コメント


2009/2/2

理論的には自然だが観測的に変なX線残光のふるまい(浅野)

Page et al. arXiv:0901.2219 [[Media: ]]

GRB080307。SwiftによるX線残光観測で数百秒のところにFluxのピークが。 その後、スムーズにベキ的減衰へ。Refreshed ShockやReverse Shockからの SSCなどの可能性もあるが、最も自然な解釈は、OutflowのDecelerationが始まり、 残光がスタートしたというもの。同様の例は可視光なら、 Molinari et al. 2007があるが、Xでは最初かも。この解釈に従うと、 Initial Gammaは300以上600未満。非常に自然な解釈だが、 なぜ他のバーストでは見えないのか??


バーストを起こすAnomalous X-ray Pulsar(村瀬)

Bernardini et al. arXiv:0901.2241 [[Media: ]]

数年前のtransient activityを観測。バースト2温度+定常1温度でfitできる。proton cyc.の兆候?


マグネターのバーストのねじれ磁場モデル(村瀬)

Beloborodov arXiv:0812.4873 [[Media: ]]

transient activityは磁場のねじれの散逸によって説明できる。


すざくの発見した新SGR(村瀬)

Enoto et al. arXiv:0901.3453 [[Media: ]]

すざくが観測した新SGR。いつものように2温度でfitできる。パルスも観測。


宇宙線電子・陽電子研究会@早稲田の報告(井上)

「電子・陽電子観測と関連する話題」研究会

宇宙線電子の異方性を観測しようとするCALET計画に弾みをつけるための研究会。 ATIC、BETSの両実験は300-800 GeVで電子の超過成分を発見した [3] arXiv:0809.0760。 PAMELAの陽電子超過がそのまま高エネルギーへ延びていると考えて無矛盾。 が気球の結果はどこまで信用できるのだろうか。Fermiによる電子の結果が待たれる。 理論では、ダークマターで説明しようとする素粒子屋が空前の盛り上がりを見せているが、 単純にはいかず、一ひねり、二ひねり必要らしい。 井岡GRB説のように、もっとアストロの方からの提案もあるべき。


2009/1/26

消えたGalactic diffuseガンマ線のGeV excess(井岡)

EGRETのキャリブレーションに問題があったのか? positron excessのダークマター関連モデルはさあ困った。


暗いIb型超新星の発見(井岡)

Valenti et al. arXiv:0901.2074 Media:faintSNIb.ppt

No SN GRBは暗いIb型超新星でOK?


GRB残光中の分子ラインの初観測(井岡)

Prochaska et al. arXiv:0901.0556 Media:molecule_GRB.ppt

高赤方偏移では?


PICによる粒子加速に対する磁場の傾きの効果(井岡)

Sironi and Spitkovsky arXiv:0901.2578 Media:ShockAcc_obliquity.ppt

superluminalの場合は加速無理か?


オールト雲と背景ガンマ線(井岡)

Moskalenko and Porter arXiv:0901.0304 Media:Oort_gamma.ppt

オールト雲はもっと大きいものでできている?


dual AGN(井岡)

Comerford et al. arXiv:0810.3235 Bhattacharjee, Nature news [] Media:dualAGN.ppt

dual AGNが発見されつつあるようだ。重力波と関連。


佐藤関係について(山崎)

[[Media: ]]

コメント


系外ガンマ+ニュートリノ源ワークショップ@ハイデルベルクの報告(村瀬)

High-Energy Gamma-rays and Neutrinos from Extra-Galactic Sources Media:Heidelberg会議報告modified2.pdf

宇宙線の起源天体及び系外天体(ブレーザーやGRB)の放射機構を知りたい。宇宙線加速を明らかにするにはガンマ線とニュートリノの両方が重要。観測と理論の情報交換。

・blazarの放射機構、TeV variabilityの起源?hadron加速は起きているか?FermiによるIBLの観測、ブレーザー観測の最新成果(z分布etc.)、M87(non-blazar,FR-I)で何が起きているか?TeVガンマ線を用いたEBLへの制限についての議論。 ・宇宙線バジェットとしての銀河団、最近のHESS及び電波による制限。 ・GRBの放射機構、Fermiの最新成果、GRBでUHECR加速は現実的か?LL GRB?系内GRB?GRBニュートリノ観測の現況。 ・Fermiのガンマ線背景放射の話題、ガンマ線パルサーをたくさん発見、未同定天体? ・最高エネルギー宇宙線観測の現況、UHECR起源問題(proton-dom. vs heavy nuclei)、パワーを供給しているのはいったいどこか?加速メカニズム(DSA,SDA,Fermi-2nd,shear,w-f etc.)は? ・ニュートリノ観測(IceCube/ANTARES)の現況、最新成果(sensitivity,sky-map etc.)。 ・その他の話題(Lorentz不変性の破れへの制限、CR-streaming instability、MHD flowの解析的研究 etc.)

↑村瀬君書きすぎ。

↑すいません。。。


2009/1/19

shallow decay phaseの長さがzと反相関?(中村)

Stratta et al. arXiv:0901.0257 [[Media: ]]

コメント


Shear加速のメカニズムについて(村瀬)

[[Media: ]]

Fermi加速みたいなものです。 pre-acc.粒子があり、かつ相対論的シアがあるとき有効である可能性がある。 Rieger & Duffyなどを参照。


PrecursorモデルにおけるShallow Decay Phaseでの高エネルギー放射について(村瀬)

[[Media: ]]

コメント


long-lag GRBは近傍で低光度の別種族?(山崎)

Foley et al. arXiv:0803.1821 Media:yamazaki_grb_090119.ppt

コメント


PAMELAによる(特に宇宙線電子の)最新結果(川中)

Adriani CALET homepage (プレゼンファイルへリンク)

電子のスペクトルも出てきた。


prompt放射のrelativistic turbulence modelでの光度曲線(井岡)

Lazar, Nakar & Piran arXiv:0901.1133 Media:GRBturbulence.ppt

米徳関係と相対論的乱流則の関係が出れば面白い。


2009/1/5

JEM-EUSO Workshop@トリノの報告(井上)

http://jemeuso.riken.jp/members/20081201_Torino JEM-EUSO Science Workshop]

最高エネルギー宇宙線の将来観測計画、JEM-EUSOに関するScience Workshop。 AugerはXmaxのfluctuationから宇宙線組成について新しい情報が得られつつあることをにおわせていた。 理論では、AGNを考えるかぎり衝撃波以外の粒子加速機構の必要性が示唆され、shear加速などが議論されていた。 その他、銀河磁場の異方性に与える影響の詳しい議論など。


rapid decayの不定性(井岡)

Genet & Granot arXiv:0812.4677 Media:rapid_decay.ppt


Jet breakの詳しい解析(井岡)

Racusin et al. arXiv:0812.4780 Media:jetbreak.ppt


2008/12/22

宇宙線研理論研究会の報告(井岡)

「初期宇宙と素粒子標準模型を超える物理」 Media:waseda08.ppt


リチウム問題について(井上)

Cyburt, Fields & Olive arXiv:0808.2818 Aoki et al., ApJ submitted Media:Li_problem.ppt

金属欠乏星で観測されるリチウム−7の組成が、 WMAPの宇宙論パラメータに基づくビッグバン元素合成の予想よりfactor 3ほど低い。 星に取り込まれた後に、有効温度や金属量に依らずに一様に組成を減らすのは trivialではないので、初期宇宙で変な粒子が悪さをしたのか? 一方、最近の観測では、[Fe/H]<-3のいくつかの星はリチウム−7がより少ない傾向が 見えてきている。解釈は不明だが矛盾解決の鍵となるかも。


2008/12/8

電波銀河ローブ内での最高エネルギー宇宙線加速?(村瀬)

Fraschetti & Melia arXiv:0809.3686 [[Media: ]]

何か間違っているらしい。


2008/11/17

銀河団電波ハローの起源は乱流による統計加速?(井上)

Brunetti et al. 2008, Nature 455, 944 [4] arXiv:0810.4288 Media:A521halo.ppt

銀河団電波ハローの起源は謎だが、600MHz以下で顕著に見え、スペクトルが非常にsteepなものが見つかった。 宇宙線陽子起源の二次電子モデルでは説明が困難なので、乱流加速モデルの方が有力か。 今後のLOFAR、Fermiの観測に期待。


z=0.692の銀河で84 microGの磁場(中村)

Wolfe et al. 2008, Nature 455, 638 [5] arXiv:0811.2408 [[Media: ]]

Zeeman効果から測られた。z~0.7ですでにこれだけ強いと、 微弱種磁場+銀河円盤ダイナモ説では時間が足りず無理そう。 銀河磁場はむしろ何らかの天体から供給されたと考えた方がよいか。


GRB低エネルギースペクトルの起源(浅野)

[[Media: ]]

2次フェルミ加速で説明できないか。


2008/11/10

全天CMBシミュレーション(中村)

Carbone et al. arXiv:0810.4145 [[Media: ]]

こんなこともできるようになった。


SKAによるパルサーのサーベイ(中村)

Smits et al. arXiv:0811.0211 [[Media: ]]

数千個見れば、変な(=面白い)ものも見つかってくるはず。 パルサー-ブラックホール連星とか。


連星パルサー・ミリ秒パルサーのreview(中村)

Lorimer arXiv:0811.0762 [[Media: ]]

いいレビュー。


PAMELAによる宇宙線陽電子超過の観測(井上)

Adriani et al. arXiv:0810.4995 Media:CRpositron0.ppt

盗撮事件でも話題になった、PAMELA衛星による宇宙線陽電子の観測。数GeV-100GeVで超過成分が見え、 何らかのprimary sourceがあると考えられる。ダークマター起源なのか、近傍のパルサーなのか、それとも?


2008/10/27

Huntsville GRB シンポジウムの報告(井上)

6th Huntsville GRB Symposium Media:6thHuntsvilleSymp.ppt

Fermiの一部の最新結果、特にLATで非常に明るかったGRB 080916Cがホットニュース。 その他、short GRBの混乱、いくつかの変なafterglow、promptのphotosphere成分、などなど。 Saturn Vはでかい。


2008/10/20

Ep-Lp-Eiso関係式(中村)

Tsutsui et al. arXiv:0810.1870 [[Media: ]]

Ep-Lp-Eiso関係式の理論的説明


2008/10/6

TeVPA 2008 国際会議@北京の報告(井上)

TeV Particle Astrophysics 2008

PAMELAによるpositron "excess"の観測が大きな話題。 がダークマター対消滅と結論づけるにはまだまだ早い。 関連して系内宇宙線伝搬やantiprotonの話題もいろいろ。 太陽系内小天体と宇宙線の衝突から予想されるガンマ線の話が意外とおもしろかった (Moskalenko et al. 2008 ApJ 681, 1708)。 その他、Fermiのpreliminary結果がほんの少し、HESS、MAGIC、Augerなどは大きなニュースなし。 北京ダックはうまかった。


BeppoSAX GBMによるGRBカタログ(山崎)

Frontera et al. arXiv:0809.5174 [[Media: ]]

コメント


2008年度前期

2008/9/29

new SGR(中村)

Castro-Tirado et al. 2008, Nature 455, 506 [6] arXiv:0809.4231 Media:NewSGR195509.pptx


X線パルサーの最高自転振動数は730Hz(中村)

Chakrabarty arXiv:0809.4031 Media:MilliXPSR.pptx


JWSTがあがるとz=10までSNIaが見えてGRBの天下ではなくなる(中村)

Haiman arXiv:0809.3926 Media:JWST.pptx


続・マグネターの話題:GRB070610は新種のSGR!?(村瀬)

[arXiv: ] [[Media: ]]

昨年系内で起きたGRBとして話題となったGRB070610であるが、その起源は謎でありHMXBだという議論などがされていた。magnitudeに対するバーストの頻度分布(とQPOの兆候)などからdim pulsarとpersistent SGRのmissing linkをつなぐTransient SGRだと提案した。もしそうならば、SGRからIRやopticalでバーストを受けたという極めて貴重な例である。


ダークマター関連の怪しい話題(村瀬)

[arXiv: ] [[Media: ]]

PAMELAの話題とCHAMPsの話題。前者については論文数が増えていますがいろいろな差っぴきはきちんとできているのか (そしてデジタルカメラも節度ある使用が大切なようです)?後者についてはCHAMPsが加速されて銀河形成に影響を与えるかもなんていっている人もいるようですが、計算などは示されておらず甚だ疑問。


2008/9/22

orphan afterglow?(中村)

Barbary et al. arXiv:0809.1648 Media:UnusualOT.pptx

変なoptical transient出現。light curveはorphan afterglowっぽいが、 スペクトルに正体不明の吸収線らしきものがたくさん見え、ようわからん。


GRB dwarf host?(中村)

Chen et al. arXiv:0809.2608 Media:GRBhostDwarfGalaxy.pptx


ついに我々の銀河中心のブラックホールの地平線スケールの構造が電波で見えてきた(川中)

Doeleman et al. 2008, Nature, 455, 78 [7] arXiv:0809.2442 Media:20080922grbsemi.ppt

3基(ARO/SMT, CARMA, JCMT)の干渉計からなるVLBIにより、Sgr A*を1.3mmの電波で観測、~37マイクロ秒の構造を見ることができた。銀河中心のブラックホールの質量を4*10^6Msolar, 距離を8kpcとすると、これはシュワルツシルト半径の4倍程度にあたる。


2008/9/8

Steep X-ray decay のhigh-latitude emission model(山崎)

B.B.Zhang et al. arXiv:0808.3793 Media:yamazaki_grb_080908_1.ppt

steep decay phase中のスペクトル変化はhigh-latitude emission modelの 枠組み内でもcomoving frameで適当なエネルギーのところで折れ曲がりを考えれば まだ説明可能のようだが、MeVスペクトルと矛盾する可能性は一応心に留めておく必要が ある。


かに星雲からの0.1-1MeVガンマ線の偏光(山崎)

Dean et al. (INTEGRAL), Science, 321, 1183 (2008) [8] Media:yamazaki_grb_080908_2.ppt

0.1-1MeVは46+/-10%, ちなみに、19.2%(2.6keV), 19.5%(5.2keV), 30%(optical)。


2008/9/1

光学残光とlong/short GRBとの関係(中村)

Kann arXiv:0808.3221 Media:OT=LGRB=SGRB.pptx

コメント


ダークマター加熱で輝くfirst star:そんなんありか?(井上)

Freese et al. arXiv:0808.0472 他 Media:darkstar.ppt

first star形成時に、ダークマター対消滅による加熱の影響で従来のfirst starの描像がかなり変わる、と主張する連中がいる。 最近いろいろな人が悪のりして小流行している。 観測が全くないとこんなことまでまかりとおるので、GRBを使って鉄槌を下してやろう。


prompt放射における逆コンプトン過程への制限(山崎)

Piran, Sari & Zou arXiv:0807.3954 その他 Media:yamazaki_grb_080901.ppt

コメント


Suzaku-WAMで時間分解したE_pとLの関係(杉田)

D論へ向けて解析中のデータ [[Media: ]]

へこたれずにがんばろう。


2008/8/25

ソフトガンマ線リピーターからの重力波(井岡)

Abbott et al. (LIGO Scientific Collaboration) arXiv:0808.2050 Media:SGR_GW.ppt

LIGOを用いて、ソフトガンマ線リピーターのフレアからの重力波に制限を与えた。 理論的には中性子星の振動によって重力波がでる可能性がある。


非常に明るいII型超新星爆発2008es(井岡)

Miller et al. arXiv:0808.2193 Media:luminous_SN.ppt

最近、超新星サーベイの発展で、非常に明るいII型超新星爆発が見つかってきている。 どうも光子だけで10^51 erg。イベントレートも結構高く、いわゆるハイパーノバと 同じぐらいある可能性もある。中心にGRBを持つが、ジェットが突き抜けられなかった ものか(妄想)?


中性子星合体にともなうfallback起源のX線(川中)

Rossi & Begelman arXiv:0808.1284 Media:20080824grbsemi.ppt

コンパクト天体同士の合体の際に、ブラックホールと降着円盤以外に、大きな軌道に飛ばされ、遅れてブラックホールに落ちてくる成分もあることがシミュレーションで示唆されている。これはshort GRBにおけるX線フレアの起源かもしれないと考える人も居たが、この論文ではその成分はニュートリノで冷えにくいので降着できず、中心エンジンの長時間活動には寄与できないと結論。代わりにその成分が出す熱的なX線がshort GRBの後に見えるかもしれないという。しかし、前提としているシミュレーションがそもそも間違っている可能性も?


電波銀河(Cen A)でのUHECR加速とneutron conversionによるescape(井上)

Rachen arXiv:0808.0349 [[Media: ]]

Augerが見た最高エネルギー宇宙線のCen A付近の到来方向分布は、 5イベントくらいが巨大ローブの方向に沿って直前状に並んでいるように見える。 ジェット内部の方で昔加速された陽子が中性子に転換されて逃げた??


2008/8/11

最高エネルギー宇宙線と超銀河面との相関(井岡)

Stanev arXiv:0805.1746 Media:HECR_SGplane.ppt

超銀河面の定義を70Mpcまでの銀河の分布とすると、 これまでよりも相関が良くなったという話。 GZKカットオフとコンシステント。


Atmospheric charm(井岡)

Enberg, Reno & Sarcevic arXiv:0806.0418 Media:charm.ppt

高エネルギー大気ニュートリノにおける、charmed meson崩壊によるprompt neutrinoのスペクトルを 求めた。原子核で議論されているカラーグラス凝縮がどうやら効いてくるようで、 フラックスを抑制する方向に働くようだ。


ダブルパルサーにおけるgeodesic precessionの検出(井岡)

Breton et al. 2008, Science 321, 104 [9] arXiv:0807.2644 Media:double_pulsar_spin.ppt

ダブルパルサーの観測から、geodesic precessionが初めて高精度で測られた。


蟹パルサーからの重力波の上限を、これまでの電磁波の上限を超えて、LIGOがつけた(井岡)

Abbott et al. (LIGO Scientific Collaboration) arXiv:0805.4758 Media:GW_Crab.ppt

蟹パルサーからの重力波の上限を、これまでの電磁波の上限を超えて、LIGOがつけた。 ある意味、重力波天文学におけるマイルストーンといえる。


dark energyの状態方程式と時間変化に対する制限(筒井)

Tsutsui et al. arXiv:0807.2911 Media:Tsutsui2008.ppt

高赤方偏移なガンマ線バーストを使ってダークエネルギーの時間変化に制限をつけよう。


弱いBATSE GRBも含めた米徳 vs Amati対決(筒井)

Nava et al. arXiv:0807.4931 Media: Nava2008.ppt

Amati関係式については観測的な選択効果が大きいが、米徳関係式は選択効果が小さい!?


GRIPS: ガンマ線吸収線で赤方偏移を決める?(筒井)

Greiner et al. arXiv:0808.0267 Media: Greiner.ppt

ガンマ線の吸収線でprompt放射のみから赤方偏移を決めようというお話。赤方偏移13以上のGRBが目標。本当ならすごいことではあるが…。


2008/8/4

ハイデルベルク・ガンマ線会議の報告(井上)

Heidelberg International Symposium on High Energy Gamma-Ray Astronomy Media:HDgamma08_report.ppt

HESSのSN1006検出、MAGICのCrabパルス検出、AGILEの未同定transient発見、などなど。 タイミング的にはHESSとGLASTの谷間だったが、予想外に面白い結果がいろいろあった。


short GRBのhost銀河は暗いかも(井岡)

Piranomonte et al. arXiv:0807.1348 Media:short_dimhost.ppt

short GRBの光学残光を見ているとflatになった。ホストと思うとかなり暗い。これまでの議論は大丈夫か?という話。 光学残光自体も奇妙で、1日以上セントラルエンジンが動いている可能性がある。


short GRBのエネルギーとhostの明るさは逆相関?(井岡)

Rhoads arXiv:0807.2642 Media:shorthost_Rhoads.ppt

short GRBのホストの明るさがshort GRBのEisoと逆相関している可能性がある、ことを指摘。 これは観測的バイアスではできない。compact binary mergerだと相関はでるかもしれないが、 大きさは説明できない。short GRBの起源と関係しているかもしれない。


high-z銀河の強い磁場(浅野)

Bernet et al. 2008, Nature 454, 302 [10] [[Media: ]]

MgII吸収線を含むQSOのファラデー回転の観測から、z~1の銀河にも現在と同程度(10μG)の磁場があるらしい。ダイナモによりゆっくりと磁場を作るモデルには厳しい制限となる。


2008/7/28

COSPARの報告(山崎)

37th COSPAR Scientific Assembly, Montreal, Canada Media:yamazaki_grb_080728.ppt

コメント


GRB 060218周辺のCNO組成と親星への示唆(当真)

Campana et al. arXiv:0805.4698 [[Media: ]]

コメント


GRB 980425/SN 1998bw発生場所の星形成率と金属量(富永)

Christensen et al. arXiv:0807.3554 Media:08GRB.Christensen.ppt

GRB 980425の母銀河を空間分解して、それぞれのスペクトルを撮った。 SN site は母銀河の平均とほぼ同じ星形成率であったが、金属量は全体に比べると少し低かった。 また、SN site のそばに WR 星がある場所があり、WR site が母銀河中で一番金属量が低く星形成率も高かった。 SN site の星形成率は銀河全体平均とほぼ一致するので、遠方で銀河の星形成率を使うのは問題ないかもしれない。ただ、WR site から親星が移動してきたとすると、銀河全体平均より星形成率が高く金属量の低い所で親星が形成されたことになるのかも。


2008/7/14

promptと残光のGeV放射(浅野)

Ando, Nakar & Sari arXiv:0807.0012 [[Media: ]]

EGRETのGRB観測からGLAST時代のGeV放射検出率を推定。年間10個程度か。EGRETの観測は、MeV領域よりも大きなFluenceをGeV領域で期待するのは難しいことを示唆。実際に観測が始まれば決着はすぐに付くと思われる。


中心エンジンへのaccretion+fall backと残光の振る舞い(川中)

Kumar, Narayan & Johnson arXiv:0807.0441 Media:20080714grbsemi.ppt

コラプサー起源のブラックホール+降着円盤から、GRBの即時放射及び早期X線残光が作られる仕組みについて考察。特にX線残光のsteep decayは降着流がNDAFからADAFへの切り替わりが見えている、その後のplateauは、親星のenvelopeが遅れて降着することによって作られる、と主張。しかしenvelopeを持つ親星なら付随する超新星のスペクトルにはHe吸収線が見えるはずだが実際はIc型が多く見られること、通常コラプサー起源でないとされるshort GRBの中にもplateauを持つものがあることなど、問題点も散見される。


accretion+fall backモデルでGRB親星内部の性質を制限(川中)

Kumar, Narayan & Johnson 2008, Science 321, 376 [11] arXiv:0807.0445 [[Media: ]]

上で紹介した論文中のモデルを用いて、観測されているlong GRBのX線残光から親星のサイズ、密度分布、回転速度を評価。スライドは上のものと同じ。


Steep Decay EmissionはLarge Angle EmissionとAdiabatic Expansionで説明できない(村瀬)

Duran & Kumar arXiv:0807.0445 [[Media: ]]

GRBのsteep decay emissionはlarge angle emissionとadiabatic expansionで説明できるものは20%くらいであり、残りは別の説明が必要。彼らは中心エンジンの活動性と考えられると主張。この問題について新しいアイデアを紹介。


2008/7/7

3つの超地球質量惑星を持つ惑星系の観測(中村)

Mayor et al. arXiv:0806.4587 Media:SuperEarth.ppt

コメント


GRB precursorの性質(中村)

Burlon et al. arXiv:0806.3076 Media:GRBprecursor.ppt

コメント


short GRBとlong GRBの残光の比較(中村)

Nysewander, Fruchter & Pe'er arXiv:0806.3607 Media:AfterglowSGRB=LGRB.ppt

コメント


Voyager 2によるheliospheric termination shockの観測(山崎)

Richardson et al. 2008, Nature 454, 63 [12] など [[Media: ]]

コメント


2008/6/30

南京 GRB Workshopの報告(井岡)

2008 Nanjing GRB Workshop Media:nanjing08_report.ppt

裸眼GRB 080319B、特にそれによる放射機構がSSCかresidual放射かという点が(僕的には)ポイントだった、 GLASTに向けた高エネルギー放射の話がやはり多かった、steep & shallow decay、UHECRなどなど


Auger UHECRと相関のあるAGNの光度について(山崎)

Zaw, Farrar & Greene arXiv:0806.3470 [[Media: ]]

Glennys Farrarがまた変なことを言っている?


MAGICによるz=0.5 quasar 3C279の検出とoptical/UV 背景放射に対する制限(井上)

MAGIC Collaboration 2008, Science 320, 1752 [13] Media:MAGIC_3C279.ppt

MAGICが3C279から80-500 GeVのガンマ線を検出した。 TeV領域で初のOVV quasarの検出であり、かつ今までで再遠方 (z=0.563) 天体の検出。 z~0.5でのoptical/UV 背景放射は、銀河カウントからの下限値に近い 低い強度に制限される。GRB TeVも近いうち見えるかも? ブレーザーの放射機構としては標準的なexternal Comptonモデルでぎりぎり説明可能か。 山崎君が悔しくても重要な結果。


2008/6/23

FRED型パルスのlight curveの散乱モデル(山崎)

Eichler & Manis 2007, ApJ 669, L65 [14] arXiv:0707.3635 Media:yamazaki_grb080623_1.ppt

コメント


SNR RX J1713.7-3946のGLAST観測に向けての否定的抱負(山崎)

Yamazaki, Kohri & Katagiri arXiv:0806.3303 Media:yamazaki_grb080623_2.ppt

ニュートリノ観測が大切だと思います。


A2204銀河団のビリアル半径近くまでの温度プロファイルの観測(中村)

Reiprich et al. arXiv:0806.2920 Media:ClusterGalBoundary.ppt

コメント


最高エネルギー宇宙線とHIガス観測を用いたspiral銀河との相関(中村)

Ghisellini et al. arXiv:0806.2393 Media:HI=UHECR.ppt

コメント


中性子星合体の重力波観測までの予想待ち時間(中村)

Coward arXiv:0806.2419 Media:DNSdetectionProb.ppt

コメント


裸眼GRB 080319B残光の高分散分光観測で調べる母銀河ガスの物理状態 (井上)

D'Elia et al. arXiv:0804.2141 Media:nakedeye_host.ppt

裸眼GRBの残光をVLT/UVESで高分散分光観測したら、Fe IIなどの吸収線の明らかな時間変動が見えた。 時間とともに、基底状態の吸収は増える一方、励起状態の微細構造線は大きく減っていて、 GRBからのUVによるpumpingが効いていることがわかり、母銀河中の吸収体の距離や温度などに制限がつく。 今後のよりhigh zでの観測に期待。


2008/6/16

Ly alpha forestから推定される宇宙のUV emissivityはz>3でも落ちていない(中村)

Faucher-Giguère et al. arXiv:0806.0372 Media:StarFormationRate2=Z=4.2.ppt

コメント


SN Ia 母銀河のクラスタリングはfield 銀河より強い(中村)

Carlberg et al. arXiv:0805.3983 Media:TypeIaClustering.ppt

コメント


steep decay phaseのoff-axis解釈との整合性(井岡)

Barniol Duran & Kumar arXiv:0806.1226 Media:kumar.ppt

これまでsteep decayはoff-axis high-latitude emissionだと思われていたが、 その説の提唱者の一人が、ほとんどはこの説と矛盾するという話を書いている。 ただし、20%はこのモデルでよい。残りは中心エンジン放射と(いつものように)する。


LISAによる合体ブラックホールの重力波観測で各分解能を上げる方法(井岡)

Babak et al. arXiv:0806.1591 Media:GWang_min.ppt

連星ブラックホールの合体の数値計算ができるようになったのが、ここ数年のブレークスルーの一つだが、 それを用いると合体の重力波の波形がすべての領域(インスパイラル、マージャー、リングダウン)で求められるようになる。 その波形をテンプレートに使うと、インスパイラルだけを使う場合に比べて、高振動数の波形も使うため 角度分解能が数分に上がる模様。これだと対応天体が見つけられるので天文学的に重要になってくる。


IceCube Deep Core(井岡)

アイスキューブでフォトマルを埋める表面密度を上げるとTeV以下の低エネルギーのニュートリノまで見えるようになる。 そういう計画があるそうです。


百歳SNR G1.9+0.3の電波増光(井上)

Murphy, Gaensler & Chatterjee arXiv:0806.1952 Media:youngSNR2.ppt

前の週紹介の百歳SNR、電波の光度曲線を20年に渡って観測すると微妙に(~1%)増光している。 単純に膨張するだけではt^-2.5くらいで減光するはずなので、磁場が増幅されている and/or 電子の密度が増えている?


SGR1900+14の2006年再活動(村瀬)

Israel et al. arXiv:0805.3919 [[Media: ]]

バースト活動時の観測を行い、2温度でフィッティングして、温度-光度関係を調べた。 非常に興味深いことに、Eddington光度あたりでその振る舞いが変わる兆候が見られた。 2温度の起源は偏光モードによって光学的厚さが違うことに由来しているかもしれない。


2008/6/9

裸眼GRB 080319Bの多波長観測:詳報(当真)

Racusin et al. arXiv:0805.1557 Media: Toma_GRB080319b.ppt


銀河系で一番若い百歳のSNR(寺沢)

Reynolds et al. arXiv:0803.1487 Green et al. arXiv:0804.2317 [[Media:0609TVseminarTerasawa.zip ]]

銀河系で一番若いSNRが銀河中心付近で見つかった。 20年に渡る電波観測を比較し膨張を確認、年齢~100 yr。 X線吸収から推定距離~8.5 kpcで、膨張速度~14000 km/s! X線はnonthermal卓越で、電子max energy~100 TeV。 系内SN rateとともに粒子加速の初期段階を探る上で重要。


dust echo タイムマシン:Cas Aはtype IIbだった(村瀬)

Krause et al. 2008, Science 320, 1195 [15] [[Media: ]]

コメント


BL Lacの偏光時間変動は螺旋ジェット磁場の証拠?(村瀬)

Marscher et al. 2008, Nature 452, 966 [16] [[Media: ]]

コメント


ブレーザー・フレアのhard lagと粒子加速に対する示唆(村瀬)

Sato et al. arXiv:0804.2529 [[Media: ]]

コメント


2008/6/2

long GRBのluminosity functionの進化(中村)

Salvaterra et al. arXiv:0805.4104 Media:LuminosityEvolution.ppt

コメント


X線フレアとニュートリノ冷却降着円盤の進化(川中)

Lazzati et al. arXiv:0805.0138 Media:20080602grbsemi.ppt

Swift XRTのサンプル中からzの分かっている10個のGRBの残光中のX線フレア24個を取り出し、それらのluminosityを平均して lightcurveを描いたところ、t^-1.5に比例していることが分かった。これをaccretion diskモデルやmagnetarモデルで説明。


SGR 1900+14 周辺の赤外リング(浅野)

Wachter et al. arXiv:0805.4815 [[Media: ]]

Spitzerによる中間赤外観測で数pcスケールのリングがSGRの周りに観測される。Giant Flareを起こしたときに、X線などによって周りのダストを蒸発させた結果か?星団との相関が示唆され、距離は15kpcと決まったか。


SKAと連星パルサー(中村)

SKAが稼動すると銀河内の全てのパルサー2万個が観測できて いろいろ面白いことが判る。2006年に野辺山で話した。 最近のSKAについてはホームページ を参照。


JANUS (Joint Astrophysics Nascent Universe Satellite)(河合)

広視野X線検出器と50cm近赤外望遠鏡を併せ持ち、high-z GRB及びクエーサーの観測を通じて 宇宙暗黒時代を探る目的のJANUSがNASAのSMEX (Small Explorer) Programの一候補として選ばれた。 最終採択された場合、早ければ2012年に打ち上がる。

http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/may/HQ_C08029_SMEX_Awards.html http://www.star.le.ac.uk/xra/janus.shtml


2008/5/26

裸眼GRB 080319Bの多波長観測:イントロ(中村)

Racusin et al. arXiv:0805.1557 Media:NakedEyeGRB2.ppt

来週当真君が解説


SN Iaによる宇宙論の制限(中村)

Kowalski et al. arXiv:0804.4142 Media:TypeIaCosmology08.ppt

来週筒井君か米徳君が解説


Cen Aからのガンマ線・ニュートリノ(村瀬)

Kachelriess, Ostapchenko & Tomas arXiv:0805.2608 [[Media: ]]

CenAがUHECR源であるかどうかについて議論が繰り広げられている。UHECR源であるかを確かめる手段の一つがガンマ線・ニュートリノの検出である。先行研究と違い、彼らはsecondaryの評価を比較的まともなモデリングをした上で行った。将来宇宙線由来のガンマ線やニュートリノが検出できるかもしれない。


AGNジェットでのUHECR加速とニュートリノ(村瀬)

Becker & Biermann arXiv:0805.1498 [[Media: ]]

AGNからのConicalなジェットは内部でobliqueなshockを作って再収束しながら進んでいくといわれている。彼らは0.001pcからkpcスケールで宇宙線が加速されており、内側でニュートリノが効率よく生成されているのでニュートリノはFRQと相関し、UHECRは外側で作られるのでSRQと相関する傾向があると主張した。


2008/5/19

eccentricityが大きな連星ミリ秒パルサーの発見(中村)

Champion et al. arXiv:0805.2396 Media:EccentricMillsPulsar.ppt

eccentricityが大きく (e=0.44) 、solar-like 伴星を持つ連星のミリ秒パルサーが発見された。質量も〜1.7 M_sunで大きめ。 従来のミリ秒パルサー形成シナリオ(伴星からの質量降着でspin up+磁場decayを起こす)では説明できず、 新たな形成過程(球状星団中の3体反応で形成後放出される、あるいは最初から磁場が弱い、など)を考える必要がある。


最近にわかに増えているGRB宇宙論に関する論文のまとめ(筒井)

Amati et al. arXiv:0805.0377など [[Media: ]]

コメント


系内GRB起源の高エネルギー不安定核からの崩壊ガンマ線(井上)

先週の井岡アイデアをフォローアップ


2008/5/12

short GRBの母銀河(中村)

Berger arXiv:0805.0306 Media:SGRBhost.ppt

short GRB 母銀河のluminosity、specific star formation rate、metallicityなどはlong GRBのものと 系統的に異なり、むしろ平均的なfield銀河の性質と合致している。 progenitor星の年齢が幅広く分布していることを示唆しており、short GRBの起源について重要な情報である。


E_p-E_iso関係で宇宙論パラメータを制限(中村)

Amati et al. arXiv:0805.0377 Media:AmatiCosmology.ppt

Amati関係とmaximum likelihood解析に基づき(SN Iaなどによるcalibrationなしに)宇宙論パラメータを制限する。 来週筒井君が詳しく説明してくれる。


裸眼GRB 080319Bの解釈(当真)

Kumar & Panaitescu arXiv:0805.0144 Media:Kumar_080319b.ppt

Swiftのいままでで一番明るいバースト。早期opticalは外部衝撃波起源でないという主張。内部衝撃波シンクロトロンでopticalを作って、そのIC散乱でgamma-rayを作る。その場合、2回散乱される成分が50GeVあたりにくる。全放射エネルギーは等方を仮定して10^55ergにもなってしまう。


high-z star formation rateをGRBで探る(井上)

Yüksel et al. arXiv:0804.4008 Media:hizSFR.ppt

GRBを用いてhigh z (=4-7) の宇宙のstar formation rate (SFR) をなるべくmodel-independentに推定する。 z<4でのSFRの最新情報とSWIFT GRBのz-分布からSFRとGRB rateの関係を求めz>4に外挿すると、 SFRはあまり下がっていないことが示唆される。GRB rateのmetallicity依存性の効果が表れているのかも。


核崩壊ガンマ線でTeV unID天体を説明できるか(井岡)

井岡オリジナル


2008/4/28

supernova shock breakoutのreview(富永)

Ensman & Burrows 1992, ApJ 393, 742 [17] 他 Media:ShockBreakout.ppt

最近観測され始めているsupernovaのshock breakout現象について、理論の現状のreview。


パルス毎のlagとluminosity等との関係(山崎)

Hakkila et al. arXiv:0803.1655 Media:Yamazaki_grb_080428.ppt

バースト中のパルス毎にlag-luminosity関係を調べた。 相関の信憑性はまだ微妙だが、light curve全体でhardとsoftの cross-correlationを取る従来の方法より物理が見えそう。 今後の解析に期待。


2008/4/21

OJ287はbinary巨大ブラックホールで重力波の効果も見えた?(井上)

Valtonen et al. 2008, Nature 452, 851 [18] Media:OJ287.ppt

およそ12年周期でoptical outburstを起こすOJ287というAGN(実はブレーザー)が、binaryの巨大ブラックホールをなしていて、 重力波放出による軌道減衰の効果も見えた、という話。本当ならすごいが、そもそもoptical outburstを起こす物理過程、 ジェット成分のoptical変動との識別、ブラックホール質量や軌道要素の値の信頼性など、いろいろ疑問は残る。


光パラメトリック効果と電波バースト(村瀬)

Lyubarsky arXiv:0804.2069 [[Media: ]]

コヒーレント放射が観測されていることからローレンツ因子や放射半径に制限が可能である。


マグネターからのハードX線放射(村瀬)

den Hartog, Kuiper & Hermsen arXiv:0804.1641 [[Media: ]]

パルス成分は定常成分とベキが違うようだ。 いくつかモデルが提案されているが、満足に観測説明できるものはまだない。


最高エネルギー宇宙線とCenA(村瀬)

Gorbunov et al. arXiv:0804.1088 [[Media: ]]

最高エネルギー宇宙線はCenAからやってきているように見えるが本当にソースなのだろうか?


コンプトンdimming(井岡)

Pengjie Zhang arXiv:0802.2417 Media:Compton_dimming.ppt

コンプトン散乱によってあらゆる光は減光を受ける. 将来的なパーセントレベルの精度を要求すると この効果は必ず入ってくる.という話. Klein-Nishinaの効果を使って, これを再電離史のプローブとして使えないだろうか?


ショートGRB残光(井岡)

Kann et al. arXiv:0804.1959 Media:shortAG.ppt

ショートGRB(Type I GRB)の光学残光は暗くて 散らばりが大きいという話. SNやmini SNへの制限や,hostからのoff-setと 残光の明るさとの相関なども議論している.


リバースショックには磁場が多い(井岡)

Gomboc et al. arXiv:0804.1727 Media:Model061126.ppt

GRB 061126ではリバースショックが見えているようだ. パラメータを求めてみると, 磁場の割合がフォワードショックよりも大きいようだ. あと,X線残光は光学残光と起源が異なるようだ.


2008/4/14

ブラックホールX線連星の観測からExtra Dimensionを制限(中村)

Johannsen, Psaltis & McClintock arXiv:0803.1835 Media:ExtraDimension.ppt

余剰次元があるとブラックホールの蒸発がかなり速まることが予想される(そもそも定常解がないかもしれない)。 ブラックホールX線連星の周期の変化に対する観測的上限から、余剰次元の曲率半径に対して地上実験と同程度の制限をつけられる。 余剰次元の証拠が得られればノーベル賞!


High zでのSN Iaの発生率とProgenitorへの示唆(中村)

Dahlen, Strolger & Riess arXiv:0803.1130 Media:TypeIaSNrate=evoluiton.ppt

SN Ia rateはz>1.4で落ちているようである(しかしたった3つのサンプルに基づく話)。 本当なら、親星とSN Ia発生までのdelay timeは2-3 Gyrと長く、delay timeの短い prompt Iaはあまり多くないことになる。


E_p-E_iso関係とselection effectについて(中村)

Ghirlanda et al. arXiv:0804.1675 Media:EpEiso.ppt

コメント


WMAP 5yrの結果(井上)

Dunkley et al. arXiv:0803.0586 Media:WMAP5_Dunkley.ppt

WMAP 5年分のCMB観測結果と解釈。 WMAP 3yrと比較して大きな変化はなく、flat lambda CDMでよく合う。 しかし精度が上がったことで、再電離のより現実的な議論やインフレーションのモデルの制限ができる。 SN IaとBAOを加えて宇宙論モデルを制限したKomatsu et al. arXiv:0803.0547も参照。


GRB030329のProgenitorに対する母銀河観測からの制限(浅野)

Ostlin et al. arXiv:0804.1856 [[Media: ]]

z=0.16の母銀河を観測。GRB発生場所付近の色は母銀河の平均より青く、星団の年齢は5Myr以下と決まる。Progenitorの質量は25太陽質量以上と示唆。


2008/4/7

Double Black Hole連星のProgenitor候補(中村)

Bulik, Belczynski & Prestwich arXiv:0803.3516 Media:BBH=Progenitor.ppt

IC-10 X-1は23 M_sun以上のブラックホールと~35 M_sunのHe starからなる連星で、 直に2つのブラックホールの連星へ進化すると予想される。 低金属量の環境(IC-10というLocal Group内の不規則銀河)にあり、mass lossが少ないことが効いている。 LIGO or VIRGOで重力波が検出できるevent rateは~0.5/yrと推定される。


Shock Break Out from a Red Supergiant(井岡)

Schawinski et al. arXiv:0803.3596 Media:shockbreakout.ppt

Shock break outは次世代サーベイでいっぱい見つかるに違いないと思っていたら, すでに現存のサーベイでも見つかりつつあるようで,少し驚いた.


HiResはAugerの結果と違う(井岡)

Abbasi et al. arXiv:0804.0382 Media:HiRes_AGN.ppt

HiResはAugerの結果をまったく支持していない. 本当にAGNと相関があるのか,非一様性は見えてきているのか, もう少し観測が進むのを待つしかないようだ.


MHDシミュレーション:リング状のジェットプロファイル(浅野)

Tchekhovskoy, McKinney & Narayan arXiv:0803.3807 [[Media: ]]

GRBを意識した、磁場が支配的な(Force-Free)状況での、ジェットシミュレーション。 ローレンツ因子、Opening Angleなどがそれっぽい値に。 遠心力の影響を反映し、ジェットを正面から見ると、リング状に。


電波によるUHECRの観測(山崎)

Falcke arXiv:0804.0548 [[Media: ]]

最近大きく発展している、電波を用いてUHECRのエアシャワーを測定する様々な方法についてのレビュー。