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     GNUS編 --- muleでニュースを読む

                           by 官谷

                              Aug, 1996

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contents

1. Introduction

 mule (GNU emacs)は、おそらくほとんどのワークステーションで、一般的に使 用されている、代表的なエディタでしょう。そして、muleのパッケージには、 News Readerとして、GNUS(グニュース)が標準装備されています。つまり、 GNUSはどこのワークステーションでも使える、一般的なNews Readerと言えると 思います。そこでここでは、GNUSの簡単な使い方を、自分自身へのメモも兼ねて、 紹介します。

 現在天体核では、mule-2.3-emacs-19.33がmurasaki, yugao, yugiri, rokujo, sannomiya, fujituboに入っています、このバージョンのmuleではGNUS-5.3が標 準装備されていますので、このGNUS-5.3に準拠した操作法を以下に解説します。

2. GNUSの立ち上げと終了

 GNUSを立ち上げるには、muleを開き、


               C-n m
を入力します(n m = News Murasaki)。ただしこれは天体核だけの設定です。一般に は、
              M-x gnus(つまり Esc x gnus リターン)
とします。なお、C-n mはmh-eのウィンドウではうまく動きません。mh-eを使っ ているときは、一度mh-eを"q"で終了するか、M-x gnusを使ってください。立ち 上げコマンドを入力すると、意味不明の模様が現れてから、少ししてグループリ ストの画面(グループバッファ)になり、 tap.announce, tap.chat ... などの、グ ループのリストが表示されます。

 GNUSを終了するには、グループリストの画面で

             q        (quit)
と入力します。

3. GNUSの基本コマンド

GNUSのコマンドは、基本的にmnewsのとほとんど同じです。

3-1. ニュースを読む

 GNUSを立ち上げると現れる、グループバッファには、tap.announce, tap.chat, ... 等の、現在読むことの出来るグループのリストと、そのグルー プの未読記事数がが表示されています。読みたいグループに移るには、

   グループにカーソルを合わせ、SPC or Enter
               or
   グループにマウスを合わせ、マウスの中ボタンをクリック
です。なお、未読記事が100を越える場合、画面下のミニバッファに記事をいく つ取り寄せるかを尋ねてきます。なにも入力せずに、Enterを押せば、すべての 未読記事が取り寄せられます。

 グループの画面に移ると、大小二つのウィンドウの画面になります。上の小さ いのは、サマリーバッファといい、グループ内の未読記事の、著者、行数、サブ ジェクトのリストが表示されています。また下の大きいのが、最初の未読記事の 内容で、アーティクルバッファと言います。記事の内容の下の方を見たいときに は

        SPC

         or

    サマリーバッファの、現在見ている記事にマウスを合わせ、
    マウスの中ボタン

を、上の方が見たいときには
        Back space
を押せば、アーティクルバッファがスクロールします。ただしこの際、カーソル はサマリーバッファに合わせたままにしておいてください。なお、画面横のスク ロールバーをマウスで動かして、アーティクルバッファをスクロールすることも 出来ます。

 他の記事が読みたいときには、サマリーバッファで見たい記事にカーソルを合 わせて、

        SPC

        or

    見たい記事にマウスを合わせて、マウスの中ボタンをクリック
です。

 グループバッファに戻るには、mnewsと同様に

           q         (quit)
をサマリーバッファで入力します。

 未読記事が多いと、読むのが面倒になってきます。大抵の記事は昔のですので、 今見たい記事は少数でしょう。そこで、目的の記事を読んだ後は、グループのす べての記事を既読にすることが出来ます。それには、mnewsでも同様ですが、

           c         (catch up)

           or

    プルダウンメニューの、"Group"の中の"Catch up"
とします。すると、すべて既読にしてもいいかどうかを、ミニバッファで聞いて きますので、さらにyを押します。これで、そのグループの記事は、すべて既読 扱いになり、グループバッファに戻ります。次からは、新たな未読記事しか表示 されません。

3-2. すでに読んだ記事をもう一度読む etc.---グループバッファでの操作

★GNUSのグループバッファでは、未読記事がないグループは最初は表示されません。 現在は未読記事のないグループにある記事を、もう一度見たいときは、まずすべ てのグループを、グループバッファに表示させる必要があります。それには、 mnewsと同様に、グループバッファで

             L        (list subscribed groups)

             or

     プルダウンメニューの"Groups"の中の、さらに"Listing"の中の、
     "List (un)subscribed newsgroups"
です。すると、すべてのグループが表示されますので、目的のグループを選べば OKです。もう一度未読記事があるグループのみの表示に戻すにも、mnewsと同様 に、
             l        (list unread subscribed groups)

             or

      プルダウンメニューの"Groups"の中の、さらに"Listing"の中の、
      "List unread subscribed newsgroups"
です。

★グループバッファでは、現在読むことが出来る、すべてのグループのリストが 表示されています。しかし、中には読む必要のないグループもあるでしょう。そ のようなグループまで表示されていると、はっきり言って邪魔なので、表示をや めさせることが出来ます。そのためには、mnewsと同様に、目的のグループにマ ウスを合わせて、

             u

             or

       プルダウンメニューの"Group"の中の、"Toggle subscription"
とします。すると、Uという文字がそのグループのところに表示されます。なお、 「やっぱり表示させよう」と思ったら、もう一度uを押せばもとに戻ります。lを 押せば、そのグループの表示は消えます。復活させたければ、まずLを押してす べてのリストを表示させてください。

3-3. ニュースを投稿する

 ニュースを投稿するには、グループバッファか、投稿したいグループのサマリー バッファで

            a         (post an article)

            or

     プルダウンメニューの"Misc"の中の、"Post an article"
とします。すると、記事編集画面に移ります。サマリーバッファからaを入力し た場合は、編集画面の"Newsgroups:"の欄にすでにニュースグループ名が書かれ ていますが、グループバッファからの場合は、まず投稿したいグループ名を "Newsgroups:"欄に書いてください。

 記事を書き終えたら、これはmh-eと同様なのですが、

            C-c C-c
を入力します。書いた記事がもう一度表示されて、投稿してもいいかどうかミニ バッファで聞いてきますので、よければyを押します。

 投稿を終えると、サマリーバッファに戻りますが、投稿した記事はまだ表示さ れません。投稿した記事を見たいときは、一度グループバッファに戻り、

            g         (check for new news)

            or

      プルダウンメニュー"Misc"の中の、"Check for new news"
をを入力します。このコマンドは、(mnewsでもそうなのですが)GNUSを開いた 後で投稿された記事を、チェックするコマンドです。もう一度投稿したグループ にいくと、ちゃんと投稿されていることでしょう。

※ちなみに、tap.announce, tap.rec.soccer, tap.testは、メールでも投稿でき ます。それぞれ、tap-announce@murasaki, tap-rec-soccer@murasaki, tap-test@murasakiにメールを送るだけです。

4. 別々のニュースサーバのグループを一度に扱う

 前節で述べた操作だけでしたら、mnewsでも出来ることなので、別にわざわざ GNUSを使うこともないのですが、GNUSにできてmnewsにできない最大の技があり ます。それが、別々のニュースサーバのグループを一度に扱うことです。たとえ ば、scphysのニュースグループscphys.announceも見ておきたい、というときは、 mnewsの場合、別のmnewsを立ち上げなければならないのですが、GNUSではその必 要はありません。よそのサーバのグループを一度登録すれば、あとはtapのニュー スとまったく同じように扱えます。この登録の仕方を解説します。

 以下、scphysのscphys.announceを登録するとして以下で解説しますが、他の グループでも同様です。まず、グループバッファの画面で、

            B        (Browse foreign server)

            or

     プルダウンメニュー"Misc"の"Browse foreign server"
とします。するとミニバッファに
       Which backend: nntp
と出ますので、まずEnterをおします、するとさらに
       Address:
と出ます。ここで
       scphys
と入力します。すると、scphysのニュースグループの一覧が表示されます。この 中のscphys.announceにカーソルを合わせ、
       u
を押せば登録完了です。qを押して、もとのグループバッファに戻ると、
         *: nntp+scphys:scphys.announce
というような行が新たに加わります。さらにgを押せば、*の部分が未読記事数に 変わります。あとは、scphysのscphys.announceが、tapにあるかのように扱えま す。一度この登録をすれば、次からはGNUSを起こしたときにいつでも、 scphys.announceも見ることが出来るようになります。

※なお、fj.*を登録したいときは、Address:のところで、scphysの代わりに

        news.kuis
とするだけで、後の操作は同じです。

5. GNUS topic mode

 tapには13個のグループがありますから、GNUSではグループバッファのリスト が長くなり、多少見にくくなります。さらに4.で述べた方法で、外のニュースグ ループをいくつか登録すると、もっと見づらくなります。できれば階層的に整理 したいところです。これを可能にするのが、GNUS topic modeです。mnewsではニュー スグループ名に応じて、自動的に複数のグループを一まとめにして、階層的に整 理してくれましたが、一方GNUS topic modeでは、mnewsの様な整理の他に、自分 の好きなように複数のグループを分類整理することもできます。

 まず、GNUSを呼び出す前に、自分のホームディレクトリの.emacsに、次の行を 加えておきます:

(add-hook 'gnus-group-mode-hook 'gnus-topic-mode)
そしてmuleをもう一度立ち上げ直して準備完了です。GNUSを呼び出すと、グルー プバッファの最初に、太い文字で書かれた
         [ Gnus -- 0 ]
           [ misc -- 0 ]
という行が加わっています。この[ ] で囲まれた部分はトピックといい、いわば ディレクトリの様なものです。この状態では、Gnusというトピック(ホームディ レクトリに相当)の中の、miscというサブトピックの中に、tapの13個のグルー プが入っていることを表しています。また数字は、トピック中のグループの未読 記事の総数を表します。この下にサブディレクトリに相当する、サブトピックを 作っていけばいいのです。

 グループ名に応じたサブトピックを自動的に作る(つまりmnewsの様にする) には、

         A T

         or

     プルダウンメニュー"Topics"の"List active"
です。ただしこの分類モードはサーブされるわけではないので、GNUSを立ち上げ た後、いつも最初にこの操作をしなくてはなりません(本当は自動的に出来るん だと思いますが、やり方を知りません)。

 そこで、ここでは自分でサブトピックを作り、自分の好きなように整理するや り方を紹介します。ここでは例として、tap.compというサブトピックを作って、 そこにtap.comp.*を入れるやり方を紹介します。まず、下にサブトピックを作り たいトピックにカーソルを合わせ(この場合、miscがいいでしょう)、

        T n

         or

    プルダウンメニュー"Topics"の中の、さらに"Topics"の中の"Create"
とします。作るサブトピックの名前を聞いてきますので、tap.compとを入力しま す。これでサブトピックが作られました。

 次に、作ったサブトピックの中にグループを入れます。

        T M

         or

    プルダウンメニュー"Topics"の中の、さらに"Groups"の中の"Move matching"
とすると、まず、どのトピックに入れたいかを聞いてきますので、tap.compと入 力します。つぎに、どんな文字列を含むグループを入れたいか聞きますので、 tap.compと入力すれば、トピックtap.compの中に、tap.comp.*が入ります。これ で完了です。文字列で選ぶのでなく、一つのグループをトピックに入れたいときは、 入れたいグループにカーソルを合わせ、
        T m

         or

    プルダウンメニュー"Topics"の中の、さらに"Groups"の中の"Move"
です。

 なお、サブトピックの下に、さらにサブトピックを作っていくことも、同様の 操作で出来ます。

おまけ:mnewsとGNUSとの、偏見に満ちた比較

 現在天体核では、mnewsを使っている人が多いと思います。そこで、僕の感触 での、mnewsとGNUSの比較を述べますと…

…といったところでしょうか。